家庭菜園が想像以上に楽しい
久々の更新。皆様健やかにお過ごしだろうか。
梅雨明けからの急激な気温上昇で、私はきっちり暑さに負けている。予定調和である。
今年の春から家庭菜園を始めた。
昨年から食料に対するリスクヘッジが必要だとぼんやりと考えていて、それを実行した形である。
(何となく、お金があっても物が買えなくなる時代が来るような気がした)
開始時の投資はほとんどなし。ご厚意に甘えさせてもらっている。
地方住みはこういうことがあるからありがたい。
メンテは週一程度で趣味のレベルの家庭菜園だが、予想以上の成果を得ることができた。
畑の収穫量はプランターと比較にならないレベル
1ヶ月程前の写真である。
写真のピーマン、1つが10センチ程ある。
ナス、15〜20センチの米ナスと20〜22センチの千両ナスがごろごろと収穫できた。
トマトは直径8〜10センチ。緑のときに収穫し、家で追熟させるスタイルだ。(カラス対策)
プランター栽培ではピーマンは7センチ程度、トマト(大玉ではなくミニトマトだったが)の収穫量はここまで多くはなかったし、ナスに至っては小さい実1つで終わってしまった。
トマト、ナス2種、ピーマン、それぞれ3株ずつの栽培。
正直こんなに収穫できるとは思っていなかった。嬉しい誤算である。
特に今年は野菜の価格が高騰している。最大限に恩恵を享受できているように思う。
敵は草と虫と病気(たまに野生動物)
畑仕事は敵との戦いでもある。
・草
特に今の時期は無限増殖していて本当に厄介である。
手作業で根から切るが、畑の面積が広く、全エリア一斉の草刈りは到底不可能。
他のエリアを対応している間に、すっかり元通りだ。
ゾンビ狩りが現実で起こったら、こういう気分になるのかもしれない。
放置すると畑から藪にクラスチェンジ、害虫や病気の温床となる。
・虫
カメムシ、毛虫、アブラムシあたりが頻出する。
特にカメムシはエンドウ豆、枝豆、ナス、ピーマンを食害する厄介な敵だ。
全エリアで虫除けネットを設置できればいいのだが、あまり現実的ではない。
最初は手で駆除していたのだが、結局農薬に頼ることとなった。
収穫前日まで使える、毒性の低いものである。
これでも十分効果はあった。
・病気
エンドウを育てていたが、うどんこ病で壊滅。
それ以来、怪しい葉を見つけたら取るようにしている。
きゅうりが少々怪しい気配を出しているので、必要なら農薬散布。
先の農薬で対応できるはずだが、効果は確認していない。
・野生動物
トマトがカラスに食害されている。最近は熟していなくてもつつくようになってきた。
また、畑の前でイノシシの足跡を発見した。
柵はあるので大丈夫だとは思うが、気をつけなくてはいけないだろう。
畑があれば通年何かを栽培できる
今はきゅうり、モロヘイヤ、青紫蘇、赤紫蘇、パセリ、ネギ、かぼちゃ、里芋、菊芋、サツマイモ、春菊、ニラ、人参を栽培中である。
人参は時期外れに植えたので怪しいが、それ以外は順調に育っている。
温度変化が激しいため、プランター程度の土量では冬に野菜を育てるのは厳しい。
が、畑ならトンネル掛け等の保温対応をすれば栽培可能である。
(トンネル掛け:アーチ型の支柱にビニールや布をかける 保温、防虫効果が期待できる)
暑さがおさまったら白菜の種まき、寒さに強い野菜があれば他にも仕込んでおこうと考えているところだ。
目指すは半自給自足でQOL向上
家庭菜園と釣りをすると、食材の相当量をまかなうことができる。
おかげでスーパーに行く機会が劇的に少なくなった。
平日は仕事、週末作業で食費の軽減を図る今の生活は割といいバランスの生活だと考えている。
完全な自給自足は食材選択の幅が狭くなる上、食材の下処理(野菜なら洗浄や可食部の選別、魚なら捌く)の手間も増えるため、そもそも目指していない。
(完全自給自足になったら、どう考えても肉の調達ができそうにない…)
今後の展望として、仕事をしつつ、畑での作業時間を徐々に増やしたいと考えている。
そういう意味では、在宅ワークがデフォルトになってくれるとありがたい。
在宅なら、仕事の隙間に食材の下処理→調理が可能。
昼休みにご飯を作りながら夕飯の支度もし、夜はゆっくり過ごすという理想的な日常を作ることができる。
家事も極力自動化、食洗機・ドラム式洗濯機は必須である。
(自動化・外注=手抜き=悪 みたいな捉え方をする方がいるが、最低1年程度全ての家事に対応した後、同じことを言えるか聞いてみたいものだ。文明の恩恵を受けることを拒否する意味がわからない)
私が生きる上で目指すものは、QOLの向上である。
自分や自分の大切なものがいかに心地よく生を全うできるか、これに尽きる。
家庭菜園での半自給自足は、この目標達成に大いに貢献してくれそうだ。