随分前に購入した超廉価ミシン。
すっかり記事を書いた気でいたら完全なる妄想だった。脳みそ大丈夫か自分。
ということで、今更ながらレビュー記事を書こうと思う。
購入したのはSIS コンパクト電動ミシン
前に使っていたミシンが壊れて久しい。
新しい物が欲しいなあと思っていたのだが、ミシンはなかなかに高い。
私はそこまでの頻繁に縫い物をするわけではないので、どうも一歩を踏み出せずにいた。
そんな折にamazonで見つけたのがSISの「コンパクト電動ミシン」である。
安い。恐ろしく安い。
果たしてこれで縫えるのか。
先も述べたように、私の手芸頻度はそう高くない。
まあ直線がまともに縫えればいいか*1、という思いで購入したのである。
外見・付属品など
サイズはこのくらい。
WIiUのパッドと同じくらいのコンパクトさである。これは場所を取らなくていい。
裏側に電源コードとフットペダルの差し込み口。
サイドにフットペダルか自動運転かの切り替えスイッチ。
手元だけでも操作できるようになっている。
この値段でもフットペダルが付いてくる。
ただし、ものすごく小さくて、あまり使い勝手がいいとは言えない。
「コンパクト」というのは売りにはなるが、当然デメリットもあるのだ。
手元ライトも付いている。
明るさは申し分なし。
いざ、制作!
作ったのは巾着である。
簡単なので、あまり細かい過程は省く。
まずは同じサイズの布を用意。
アイロンをかけてシワを取っておこう。
中表にして重ねる。
裏地は今回は付けないことにする。
縫い代を取る。
チャコペンがなかったので、線はシャープペンで書いた。
私はここで紐通し部の設計をミスっている。
巾着なんて簡単だと手を抜かず、せめてネットにある型紙くらい参照してから設計しろと、昨日の自分に言ってやりたい。
ミシン部分。
まあまあ縫えているのではなかろうか。
そして突然の完成形。
設計ミスのせいもあり、紐通し部などは手縫にした。
裏側や細かいところを見なければ、ちゃんとした巾着である。
SIS コンパクト電動ミシンはアリなのか?
まずはざっくりとメリット・デメリットを挙げたい。
細かい使用感と総評はその後で。
メリット
・価格が安い
・小さくて場所を取らない
デメリット
・見た目が安っぽい
・縫いにくい(ちょっとコツがいる)
使用感
まず思ったのは「まっすぐ縫えない」ということ。
「ミシンで直線縫いできないとか、こいつの存在価値は…?」と思ったりもしたのだが、結局は「ちょっと反抗的な子」というだけの話であった。
感覚さえ掴めば縫える。
だが、薄手の布や細かいものを制作するのには正直オススメしない。
直線縫いがうまくいかない理由は、布送りが荒いからである。
恐らく、布押さえがうまくいっていない。
さらにモーターがパワー重視なため振動が大きく、厚めの布でも押さえきれずにずれていく。
左右方向なら手を添えて改善できるからいいのだが、それが前後方向に起こると辛い(大抵は下糸トラブルと一緒に起きる)。
糸の掛け方は普通のミシンと同じだが、セットした糸がかなり外れやすいように思う。
小さくて気安いのはとてもいい。
置き場に困ることもまずないだろう。
やや使いにくいとはいえ、この値段でフットペダルが付いてくるのも嬉しい。
「ミシンとしての最低限の機能を持たせました」という感じと言えば1番伝わるかもしれない。
総評
ミシンを使ったことのない方、かなりハードに使い倒す予定の方にはオススメしない。
トラブル対処が多く、嫌になってしまう可能性が高いからである。
そして、まともなミシンを所有していたことがある方には「こんなのおもちゃミシンだ」と感じられるかもしれない。
私が以前使っていたTOYOTA製のもの、値段は20000円ほど(2000年頃の話)で、10年以上壊れなかった。
このコンパクト電動ミシンにはそこまでの耐久性は求められない。
使用感もTOYOTA製の方が格段にいい。
ただ、それでも廉価というのは魅力だ。
たまにしか使わないものに数万円も投資したくない、その気持ちがよくわかるからである。
結論としては
「買いとは言えない。が、用途限定使用なら不便なく使えるのでアリかもしれない」
といったところか。
なんとも中途半端だが。
*1:いずれにせよブログのネタになるなあと思ったブログ脳