【所感】持ち物をミニマルにする生活は楽しいんだろうか

唐突に何言ってんだこいつ、っていう案件ですが(笑)
いやね、大掃除の時期になって、断捨離からのミニマリズムを目指す人が増える時期かなーと思いまして。

断捨離は「不要なものを捨てる行為」、(日本での)ミニマリズムは「物を持たない暮らしをする」というライフスタイル。
物を減らすという観点では一緒だけど、意味合いは全然違うと思うんだよね。
あと、俗に言うミニマリストの人たちは効率重視して何を求めてるんだろうってずっと前から思ってる。
幸せなんてのは、余白から生まれてくるものなんじゃないかと思うんだけどなー

我が家のミニマルな部屋は生気がない

今住んでる家、主に2階しか使ってない。
1階はキッチンとお風呂とトイレ、そして奥に1部屋。
その奥の部屋は使わないのでほぼ何も置いてない状態で、物の一時保管場所的な扱いをしてます。
今あるのは廃棄予定のパソコンラック、収まりきらなかった食器棚くらい。

その部屋、ほんとに暗いんだよね。
照明云々じゃなく、雰囲気が暗い。
無機質、無味、グレー。まさに生気のない感じ。
住んでいて楽しい、寛げる部屋とは対極にある。

ミニマリスト 部屋」とかで画像検索すると、同じような雰囲気の部屋がちらほら見受けられる。
布団だけとか、机だけとか。
うちの場合1部屋だけだからいいけど、ワンルームでそんな状況だったら、日々の生活が無彩色なものになるような気がするなあ。
少なくとも、帰りたくなる家ではない。

物欲がないのか、持たない理由を探しているのか

ミニマリストと呼ばれる人たちがどういう生活をしてるのか私は知らない。
でもネットが使える環境であれば、「この商品よかったよ」とか「これ美味しいよ」とか、情報は少なからず入ってくるものだと思うんよな。
そもそもミニマリストというのはそういうものに対して興味がないのか、それとも「合理的に考えて」買わないとしているのか。

ミニマリズムの中心になっているのは「私」ではなく「もの」なんじゃないかっていう気がしてならない。
却って不自由になってないか?

そりゃ衝動にまかせて何でも買う生活はさすがにどうかとは思う。
でも、もし買わない理由を探して「欲しいけど買わない」を選択しているなら、それはまた違うんじゃないか。
欲求を押し殺すことは幸せには繋がらないから。

なんでミニマリストになりたいのか

ミニマリズムの思想自体は結構好きだ。
その人にとって無駄なものを削ぎ落とし、できた余力を好きなことに費やして幸福度をあげる。
世の中無駄な慣習っぽいの多いし、受け入れるかどうかを自分で選択しようというのはとてもいいと思う。

だけどなんだろね、「ミニマリスト=ものを持たない人」みたいな公式。
ものを持たないシンプルな生活は素晴らしい!!ってやつ。

部屋に布団しかなくてほんとにくつろげる?
「好きだ」と思えるものがない生活、楽しい?

私は好きな服を着たいし、好きなものばかりの部屋に住みたいし、美味しいものも食べたい、面白そうだと感じたことはやってみたい。
欲求なんて行動原理でしかないんだから、むしろいっぱいあった方が面白い人生になるんじゃなかろうかと思っている。
それがどんなものであれ、好きなものに囲まれてる人って幸せそうだ。
(むしろそうやって過ごすのがミニマリストの本懐なんじゃなかろうか The Minimalists)

どんなライフスタイルを選択する場合でもそうだと思うんだけど、現状を今より良くしたいから変化を選ぶんだよね?
だったらミニマリズムと称して欲求を抑えつける生活がほんとに幸せなのか、考えてみた方がいいと思うなー。
ものがないのは正義!なミニマリストさんとコスパ厨の人は特に。
ものがないことを誇ることで、買いたいけど買わない(買えない)ことを正当化してないかな。

欲しいものを得て愛でるため、自分の意思でいろいろな労力を払う、悪くない生き方だと思うけどねえ?
むろん整理整頓、取捨選択は必要だけど。
とりあえず私にはもののない生活は無理!無理!\(^o^)/
年末だし、ものとの付き合い方を考えてみるのも良いかと思いますぜー。