【奈良県小旅行】風鈴!バラ!おふさ観音に行ってきました

「風鈴が見たい」
思いつきはいつも突然だ。

世間も私も夏休み。9連休である。
去年まで夏休みなんてほとんどなかったから、何だか無駄にテンションが上がっている。
せっかくだし、やっぱりちょっと遠出はしたいよなー。
じゃあどこ行こう?と自問自答した時に出たキーワードが風鈴だった。

もっとオーソドックスに海とか山とかあるやん?って話ではあるが、三重県に住んでいると気合を入れて遠出せずとも全て楽しめてしまう*1
そんなわけで、夏っぽくて且つこの辺であまりメジャーじゃないもの、と考えて出たのが「風鈴」だったのである。

風鈴市とかいいな、近場にあるかな?
Google先生に聞いたところ、教えてくれたのが「おふさ観音」だった。

バラと風鈴のお寺

場所は奈良県橿原市
閑静な住宅地の中におふさ観音はある。

このおふさ観音、開いたのが権力者ではなく一般庶民。
おふさという女性がこの地で白い亀に乗った観音様と出会い、それをお祀りしたのがこのお寺の始まりだとか。
(詳しくは記事下にあるおふさ観音ホームページでどうぞ)

立派な門構え。
長らくこの地で大事にされてるお寺なんだろうなーという感じ。

入った瞬間に目に飛び込んでくるのは、もちろん風鈴である。
そして音。
風鈴の涼やかな音色が、風が吹くたびにあたりにこだまする。
…でもちょっと大きすぎやしませんか?(笑)
それもそのはず、境内には約2500もの風鈴が飾られているとのこと。
形や素材も色々で、目も耳も楽しませてくれる。
例えばこんなのとか。

招き猫の2連風鈴。かわいい。

亀、すごくいい音。近くの池では本物が甲羅干ししてた。

あっ…
こ、こんなのもあるんやなー(笑)

他にも色々な風鈴があったが、残りはぜひおふさ観音で直接確かめて欲しい。


奥には日本庭園と茶房おふさがある。
茶房でかき氷でもと思ったのだが、先客のカップルが抹茶のふわふわかき氷を堪能していたので遠慮することにした。
これはまたの機会ということで。

google mapのレビューでは「思ったより狭い」などと書かれていたりするが、それでもこれだけの風鈴が一斉に鳴る姿はそうそうお目にかかることはできないだろう。
近くには他にも藤原宮跡や橿原神宮などもあるので、東大寺のような人混みを避けつつも古都奈良を堪能したい方にはこのあたりはよいかなーと思う。

バラの咲くお寺

おふさ観音の敷地内にはたくさんのバラがある。
「たくさんある」なんて表現より、境内がプチローズガーデンだと言った方が正確かもしれない。

何でも2500株もあるらしい。
実は私はバラが好きで、何度かミニバラを買ったりもしているのだが、上手に育てられた試しがない。
そんな難しいバラをこの規模で管理してるのはすごいなあと感心してしまう。

さすがに夏場はあまり元気がなかったが、それでもちらほらと綺麗な花を咲かせてくれていた。
春と秋にはバラ祭りが開かれる。
即売会もあるらしいので、是非日を合わせて行きたいなーと思っている。

ボケ封じのお寺

おふさ観音にはもう一つの顔がある。
それは「ボケ封じのお寺」という顔である。

そもそも観音様というのはあらゆる苦から救ってくれるというなんともありがたい仏様。
端的に言えば「現世利益をもたらしてくれる=どんな願いも叶えてくれる」。
(こんな書き方だと「汚い」ような感じを受ける方もいるかもしれないけど、そういう面も含めて救おうとしてくれるのが観音様だそうな。ありがたいねえ)

このおふさ観音は西の「大和ぼけ封じ霊場*2」となっている。
他にも大和七福八宝の会、大和十三仏霊場会にも入会しているとのこと。

元々「御祈祷寺」として知られているらしく、この日も何組もの方が御祈祷を受けていた。

生き人形!?

境内を歩いていたらこんな看板を見つけた。

折角なので本堂を拝観させていただくことにした。

もしかして髪の毛が伸びたりするアレか…!?
と思ったのは完全なる勘違い。
「生きているように見えるくらい精巧な」人形なので生き人形と呼ばれているそうだ。
安本亀八によって作られたもので、この作者の作品で完全な状態で保存されているものは日本に数体しかないと言われているらしい。

他にも一願成就してくれる北向きの千手観音様、ご本尊の十一面観音様などを間近で見ることができた。
個人的には不動明王の迫力がものすごく印象に残っている。
あとは誕生仏、いわゆる「天上天下唯我独尊」の瞬間の像だが、「聖☆おにいさん」を読んでいる方ならニヤリとしてしまうのではないかと思う。

アクセス・駐車場など

おふさ観音
住所 〒634−0075 奈良県橿原市小房町6−22
電話番号 0744−22−2212



遠方の方は宿泊して奈良の観光地を周遊するってのもあり。
いや、むしろその方がいいんじゃないかと。




★車でのアクセス
無料駐車場あり。
数カ所あるが、場所によっては駐車可能台数が少ないようだ。

東・西・南駐車場 各5台(南はバラまつり期間中閉鎖)
第2駐車場 12台
私は第2駐車場に駐車。
徒歩5分くらいで着くので、よっぽどの悪天候や小さいお子様連れでなければ苦ではないはず。

★電車でのアクセス
近鉄大和八木駅が最寄り。
駅からのアクセスは以下の通り。
奈良交通バス「小房」下車(約8分)+徒歩5分
タクシー(約5分)
徒歩(25分)

*1:無論住んでる地域にもよるけど、南勢だと身近過ぎてありがたみがないくらいだ

*2:おふさ観音のホームページより 霊場会=複数の寺社仏閣で構成している会。共通の納経帳、色紙、掛け軸などに集印し、ご利益を授かるとのこと。このぼけ封じ霊場会は藤原京大極殿を中心として、東に安倍文殊院、西におふさ観音があるそうな。