【アゲハチョウ月報 合併号】自然界は厳しい。羽化できなかったさなぎ

去年、ふとした思いつきからアゲハの幼虫を確保→羽化させて巣立ち という、アゲハブリーダーをした。




我が家のみかんの木は通年変わらず人気で、気付けば数匹の幼虫が住んでいる。
(そしてみかんは丸裸に…おかげで未だに実をつけたことがない)
秋になると、春待ちと思われる幼虫が2匹。
丸々とした超大型ルーキーである。
これは羽化したらさぞかし立派なアゲハになるに違いない。
だが、確保しようと思っている間に姿が見られなくなってしまった。
これは鳥さんに食べられたか…と諦めていたら、隣接する多肉植物で蛹化しているのを発見した。
だが残念ながら羽化に失敗したようである。

ピンボケすぎてわからないかもしれないが…
中央左の茶色い物体がサナギである。
穴が空いているのがおわかりいただけるだろうか。
どうやらハチか何かに寄生されていたようである。

寄生に関しては、このページに詳しく記載されている。

蝶への寄生(寄生バエ、寄生バチ)
大阪市とその周辺の蝶 より

無抵抗な幼虫は格好の食料だ。
食料に卵を産みつけておけば、孵化した後に餓死することはない。
寄生というのは生存率を上げる、ものすごくレベルの高い産卵方法だと思う。


現在、みかんの木に幼虫は確認できない。黒い卵が1つだけ残っている。
幼虫よりは寒さ耐性ありそうだが、望みは薄そうだ。
孵化したら確保しようと思う。

春になればアゲハがまた産卵しにくるだろう。
それまでブリーダー稼業はしばしお休み。
気長に楽しんでいこうと思っている。