家でアオムシを飼い始めてから、朝と夜に軽く観察する日々が続いている。
愛着というのは面白いもので、飼っているうちに茶色の幼虫(=鳥のフン)ですらかわいく見えてくる。
ただし触れないのは相変わらずである。
サナギの様子が…!
変化に気付いたのは昨日の朝。
アゲハが…羽化しそうなんじゃー!ぬおお!模様見えてるやばい! pic.twitter.com/YZTTYzQ9A8
— がちゃまにあ (@gachamania21) August 28, 2016
前日の夜までは緑色だったサナギが黒くなっている。
以前アゲハチョウについて調べたとき、中の翅が透けることでサナギが黒く見えるということを知った。
そのおかげもあり、近々羽化することが見た瞬間にわかった。
とはいえ、帰ったらまさかこんなことになっているとは思わなかったが。
美しい!!
ぎゃあああああ超きれいだああああ!! pic.twitter.com/asMKYTLOxG
— がちゃまにあ (@gachamania21) August 29, 2016
こんなに嬉しくて興奮したのはいつ以来だろう。
「欲しかったものを手に入れて嬉しい」というような、単純な「成果を得られたことに対する嬉しさ」ではない。
知識として知っていたものを実際に目の当たりにして、体感としてそれが事実だと理解する。
そういった好奇心を満たされたことに対する満足感のような気がする。
まあ御託はいい。とにかく羽化したアゲハチョウの写真を見て欲しい。
ケージが汚いのはご容赦いただこう。
何せ、羽化したらこんなに大きく素晴らしいものになるなんて想像していなかったのだ。
猫も興味津々。
だから家の中では絶対に放せない。
翅。
なんだかドット絵のように見えるのは鱗粉のせいだろうか。
黄色の部分でも微妙にグラデーションかかってたりするんだなあと妙に感心してしまった。
顔。思っていたよりもかわいい。
というか、めちゃくちゃかわいいじゃないかこいつ。
口の丸まっているところも是非マクロで撮りたいところである。
反省
一つ失敗だったのは、ケースが小さくて翅を痛ませてしまったことだ。
巣立たせてから、翅のかけらがケースの中に落ちていることに気がついた。
写真を見てもアゲハチョウの翅の先のあの部分がないことがわかる。
最終的にはうまく飛んでくれたようだが、ハンデを与えてしまったかもしれない。
それと、撮影に手間どって長く拘留してしまったのも良くなかったように思う。
ケージ内には食料がない。
先に砂糖水を与えても良かったのだが、短時間の撮影後すぐ逃すつもりだったので結局しなかった。
この辺りの反省は2号、3号の羽化の際にフィードバックした。
2号と3号も無事に羽化
1号が羽化した次の日、2号も無事に旅立っていった。
2号!うへへ! pic.twitter.com/ZpGZdDSpM8
— がちゃまにあ (@gachamania21) 2016年8月30日
そしてその数日後に3号も。
3号に逃走された…
— がちゃまにあ (@gachamania21) 2016年9月1日
捕獲してリリースしたけど、だいぶ翅触っちゃったなあ。だいじょぶかな。 pic.twitter.com/5qhZbA8J5l
ミスって室内で逃してしまった。
やはり光の方に飛んでいくようで、捕まえるのはそれほど苦ではなかったものの、かなりの鱗粉が手についたし、蛍光灯の熱でダメージを食らっていないかが気になるところだ。
今後の予定
現在2匹が蛹化している。
羽化にはもうしばらくかかるのではないかと思っている。
幼虫は全部で4匹。
うち3匹がアオムシなので、そろそろ蛹化するのではないかと思う。
うちのミカンの木には今日もアゲハチョウが産卵に来ていた。
葉の供給が全く間に合わないので、追肥だけで済まさず、ミカンの木を一回り大きな鉢に植え替えて、全体のサイズアップを狙っていくことにした。
うまく育ってくれるといいのだが。
アゲハチョウの飼育はかなり楽しい。
きちんとケージを作って、成虫の飼育もしたいという欲が出てきた。
掃除しやすく、アゲハチョウが翅を傷めず、写真を撮りやすいケージ。
すでに自作の方法を思案しているところである。
チョウの飼育は面白い!
最初は鳥のフンに擬態した汚い(失礼)幼虫が成長してアオムシになり、サナギという不思議な状態を経て美しいチョウへと変わる。
羽化の時の感動が、こんな拙い文章で伝わるわけがない。
もしアゲハチョウの卵と餌が供給できるなら、是非やってみて欲しい。
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